敏感な人はもう感じ取っている
来週にはみんな症状が?
春のスギ花粉の飛散開始は全国的に例年並み、つまり2月上旬には九州北部・中国・四国・東海地方の一部から花粉シーズンがはじまるでしょう。関東甲信地方では、2月中旬には花粉シーズンへ突入する見込みです。
季節外れの暖かさとなり、早くも花粉が飛散開始。30日(月)、以下のエリアが花粉シーズンに突入しました。
▶神奈川・千葉・茨城・宮崎・大分
ピーク予測は福岡が2月下旬から3月上旬にかけて、高松・広島・大阪・名古屋・東京が3月上旬から3月中旬。金沢・仙台が3月中旬から3月下旬となっています。
今年の傾向は?
日本気象協会から発表された2017年の春の花粉飛散予測(第3報)によると、スギ・ヒノキ(北海道はシラカバ花粉)の花粉飛散数は、前シーズンと比較すると関東以北で50~70%台となるものの、西日本では高温・多照などの花芽が多く形成される気象条件がそろったため、多くの地域で例年を上回り、前シーズンよりも非常に多い予想となっています。
気象庁の発表(2017年1月17日)によると、スギ・ヒノキの花粉飛散予測量は東北が前年比50%で最も少なく、関東・甲信地方で前年比70%と少ない そうです。
しかし、北陸では前年比140%、中国地方が170%と多くなり、東海地方では240%、四国では260%、九州は270%、近畿地方ではなんと前年比290%と約3倍もの花粉が飛ぶ予報が出ています。
飛散量(全国平均)は例年の1・2倍、少なかった昨年の4・4倍になると予測し、早めの対策を呼びかけている。
何人くらいが花粉症?
花粉症は30~40代に多く、日本人の4人に1人がかかっているといわれます。発症状況は地域によって異なりますが、関東では2人に1人が症状は出ていなくともスギ花粉症の抗体を持っているというデータがあります。
スギ花粉症の患者さんの正確な数は調査されていません。
しかし、耳鼻咽喉科医とその家族の約15,000人を対象とした全国調査では、スギ花粉症の患者さんは10年の間にかなり増えたことがわかりました。
今回の調査では65.25%の方が何らかの花粉症の症状があることがわかりました。こちらは13歳以上の統計データですので、そのあたりが違うのかもしれません。
「サーチーズ」のアンケートより
対策は「今から」
「花粉飛散開始」という言葉を待たずに、花粉対策をはじめる必要があります。2月上旬に飛散開始が予測される地域では、1月のうちから花粉対策を始めるとよさそうです。
2017年は、西日本に住んでいる人は、早めの対策が必要かもしれません。もちろん東日本に住んでいても安心はできません。
・マスク、メガネを着用する。特にマスク内側に当てガーゼ等をつけると効果が高い。
・換気時にはレースのカーテン等で遮るとともに、開窓を10cm程度にとどめる。
・掃除はこまめに行い、掃除機の使用だけでなく、濡れ雑巾やモップによる清掃を行う。
・洗濯物は屋内に干す。
・衣類の素材は羊毛や毛織物は避け、ポリエステルや綿製品で起毛のないものを着用する。