オメガ脂肪酸のオメガって何?【オメガ脂肪酸について】


◆ オメガ脂肪酸のオメガってなに?

(Ω:大文字 ω:小文字)はギリシャ文字の最後の文字となります。

一番最後の文字なので化学など色々なところで目にしたり耳にすることがある記号になります。

◆ オメガ脂肪酸と命名された由来は?

ギリシャ文字の最後の文字がオメガなので同じように化学結合の末端をオメガと呼んだのが始まりです。

その為、脂肪酸の化学結合の末端から3番目に二重結合が現れる脂肪酸を【オメガ3脂肪酸】と呼び、化学結合の末端の6番目に二重結合が現れる脂肪酸を【オメガ6脂肪酸】と呼びます。

◆ 二重結合って何のこと?

ここでいう二重結合は炭素結合のことです。

オメガ脂肪酸を知る前にまずは脂肪酸について説明します。

脂肪酸は 飽和脂肪酸(ほうわしぼうさん) と 不飽和脂肪酸(ふほうわしぼうさん) に分けられます。

飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸の違い

炭素の数と結びつきの違いで飽和脂肪酸は化学的に安定しているので溶ける温度(融点)が高く常温では固形の状態になるのに対して、不飽和脂肪酸は化学的に不安定で溶ける温度が低く常温で液体の状態になります。

要するに・・・
 飽和脂肪酸は常温で固体
不飽和脂肪酸は常温で液体
ということです。

炭素が結合する際に二重結合があるものを不飽和脂肪酸と呼びますがこの二重結合の数が1つのものを一価不飽和脂肪酸と呼び2つ以上のものを多価不飽和脂肪酸と呼びます。更に二重結合が4つ以上のものを高度不飽和脂肪酸と呼びます。

◆ 必須脂肪酸とオメガ脂肪酸の違いってなに?

不飽和脂肪酸の中でも多価不飽和脂肪酸は人間の体内で生成することができないので別名:必須脂肪酸とも呼びます。※一価不飽和脂肪酸は生成可能です。

一価不飽和脂肪酸をオメガ9脂肪酸と呼びます。

多価不飽和脂肪酸はオメガ3脂肪酸とオメガ6脂肪酸に分けられます。

オメガ3脂肪酸の代表的なものはα‐リノレン酸(ALA)・ドコサヘキサエン酸(DHA)・エイコサペンタエン酸(EPA)が挙げられます。

オメガ6脂肪酸の代表的なものはリノール酸が挙げられます。

※リノール酸は悪玉コレステロールを低下させると流行しましたが善玉コレステロールも低下させてしまうので流行りもののようになってしまいましたが過剰摂取が良くないだけで必須脂肪酸なので適量は身体に必要になります。

【おさらい】

オメガ脂肪酸とは炭素の二重結合がある不飽和脂肪酸のことでオメガ3脂肪酸、オメガ6脂肪酸、オメガ9脂肪酸があります。オメガ3脂肪酸とオメガ6脂肪酸は体内で生成できないので必須脂肪酸とも呼ばれています。

◆ 話題のオメガ3脂肪酸を含むオススメ食材

オメガ3脂肪酸の代表的なものはARA(アラキドン酸)・DHA(ドコサヘキサエン酸)・EPA(エイコサペンタエン酸)

※酸(日本語) = Acid(英語) の頭文字で3つとも最後は○○Aになっています!

調理の際の注意点としてはDHAとEPAは加熱時に食材から流れ出てしまう可能性があるので煮物や汁物もしくは鍋などにして摂ることがおススメになります♪

ARAを多く含むオススメ食材♪ (可食部100gあたり)

1位 豚レバーはARAが300mg含まれています。