対戦相手も勝って涙、伊達公子の引退に惜しむ声が広がっている


女子テニスの伊達公子が2度目の引退

試合後には急きょセレモニーが行われた。高校の後輩で「伊達2世」と呼ばれた浅越しのぶさんから花束を送られ、伊達はホロリと涙を見せた。

試合を見守った現役やOG選手から寄せ書きも贈られ、代表して贈呈した元ダブルスパートナーの奈良くるみ(安藤証券)は「本当に多くの時間を一緒に過ごしていい刺激をもらった。復帰してくれてよかった。本当にお疲れ様でした」と感謝を述べた。

かつては世界ランク4位の第一人者

1995年に世界の4位に上り詰めながらも、25歳の若さで引退した伊達公子。

現役復帰から11年間の競技生活

2008年4月に、当時37歳の伊達公子は現役再チャレンジと位置付けて、1996年11月以来となるプロテニス競技生活を再開させ、国内転戦にとどまらず海外にも積極的に出ていった。

そして、2010年11月8日付けのランキングでは、伊達の第2次キャリアでは自己最高となる46位を記録、39歳にしてトップ50入りを実現させ、周囲を驚かせた。

一方で、プロテニス選手としては超高齢での挑戦であったため、身体的にはいろいろな箇所を痛め、ケガとの戦いにもなった。

対戦相手も勝って涙

勝利したクルニッチは涙を浮かべながら「この試合がどのくらい大事な試合だったか、みなさんも分かっていると思いますし、私にとっても大事な試合でした。

きょうは勝ってしまってごめんなさい」と話し、伊達も笑顔で見守っていた。

ネットでも称賛の声が

伊達公子さん、本当にボロボロまでやり切ったな。腰は落とせない、ラケットは振り切れない、で、惨敗。残酷だけど、こうなる覚悟をもってケジメをつけた姿勢は本当に尊敬する。超カッコイイ。

テニスの伊達公子選手と、サッカーの三浦知良選手は引退しないものだと思い込んでいた。

この歳で復帰するのは、メチャ大変だと思います。お疲れ様でした。

伊達公子破ったクルニッチ涙「勝ってしまいごめん」(日刊スポーツ)headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170912-…

伊達公子さん同世代であの動きは超人としか思えない
私なんか近所のスーパー行くだけでも精一杯なんだから
お疲れ様!おまえカッコいいぜ!と言います

各方面からも惜しむ声が

伊達公子選手が高校生活を過ごした園田学園高(兵庫県尼崎市)の石井稔校長(62)は28日、「伊達選手は在校生や卒業生にとって偉大な存在。長い間よく頑張ってくれた。自分が納得できる形でプロ生活の最後を飾ってほしい」とエールを送った。