◆放送がスタートした大河ドラマ『西郷どん』
7日にスタートした鈴木亮平(34)主演のNHK大河ドラマ「西郷どん」(日曜後8・00)。
2018年1月
「西郷どん」は、明治維新から150年となる18年に放送される、57作目の大河ドラマで、維新の立役者の一人として知られる西郷隆盛が主人公。
原作は林真理子、脚本は中園ミホ。脇を固めるのは渡辺謙、鹿賀丈史などを筆頭としたベテラン俳優が。女優陣は松坂慶子、南野陽子、北川景子、黒木華、二階堂ふみなどいずれも華やかだ。
◆作品そのものの評価は高かったものの…
『ドクターX』、『花子とアン』など話題作を手がけてきたヒットメイカー・中園ミホの躍動感あふれる脚本に、「めちゃくちゃハマった」「大河が面白い」など称賛の声があがっている。
第1話では幼少期の西郷が島津斉彬と出会う物語が描かれたが、斉彬を演じた渡辺謙に対しネット上では「かっこよすぎ」の声が続出する騒ぎとなっている。
「近年の大河で一番引き込まれた第1回だったような気がします。映像の雄大さ、テンポ、音楽、1時間の番組としての構成もすごく良いと思いました」など絶賛の声も寄せられている。
◆視聴率は「ワースト2位」との不名誉な称号も
7日にスタートしたNHK大河ドラマ「西郷どん」(日曜後8・0)の初回平均視聴率が関東地区で15.4%だったことが9日、ビデオリサーチの調べで分かった。
初回視聴率としては、昭和64年開始の「春日局」に次ぐワースト2位となる。
前作「おんな城主 直虎」の最終回(先月17日放送)の視聴率が12.5%と低く、その影響があったとみられる。
◆しかし、鹿児島での視聴率は驚異の34.9%
大河ドラマ史上ワースト2位だとか。鬼の首をとったように“爆死”などと騒ぐ向きもあるが、本当に見ているのか疑問だ。
同日にBSプレミアムで放送された初回の視聴率は4.9%。この数字はBSでの同日放送が始まった12年以降、最高。「春日局」は期間平均視聴率32.4%の大ヒット作になっただけに「西郷どん」の今後が注目される。
ちなみに、西郷どんのお膝元・鹿児島では視聴率34.9%と驚くべき高視聴率を獲得。早くも西郷フィーバーが起きているとか。
◆その鹿児島では大河ドラマ館がまずオープン
西郷家、大久保家をイメージした撮影セットの一部再現や、鹿児島ロケのメーキング映像の上映、プロジェクションマッピングを活用したクイズコーナー、ドラマで実際に使用された小道具や衣装の展示など、大河ドラマ「西郷どん」の世界観を体験できる。
■「西郷どん 大河ドラマ館」
開催期間:2018年1月13日~19年1月14日、年中無休
開館時間:前9:00~後5:00(最終入館 後4:30)
場所:鹿児島市加治屋町20-1(鹿児島市立病院 跡地)
お知らせ 西郷どん 大河ドラマ館【公式Twitter】 お問い合わせ
◆同時に「まちなかおもてなし隊」も結成された
鹿児島市は11日、「まちなかおもてなし隊」を披露した。西郷隆盛や大久保利通らに扮(ふん)して繁華街や観光施設周辺を歩き回り、観光客に道案内をしたり、寸劇を上演したりする。
衣装は西郷隆盛、大久保利通、島津斉彬など、幕末から維新期にかけて活躍した鹿児島の偉人5人と、西郷の愛犬・ツン、明治時代の女性をイメージした袴を用いた衣装など8種類。オーディションで選ばれた10~40代の男女が扮(ふん)するという。