花粉症に効く食材や飲み物と控えるべき食材あれこれ


■ 免疫力を高めるための決め手は“腸”

花粉症の症状を和らげるためには、免疫力を高めてアレルギー症状を抑えることが重要です。免疫機能を担う細胞の60~70%が[腸]に存在している事をご存知ですか?腸内の善玉菌は“細菌やウイルスなどの侵入を感知する受容体”を刺激して、感染を初期の段階で防ぐなど、腸内細菌のバランスが免疫機能を調整する重要な役割を担っています。

◯ 花粉症の症状を和らげる食材や栄養素

発酵食品

ヨーグルト、納豆、味噌、甘糀、ぬか漬け、酒粕などの『発酵食品』は、腸内にいる細菌バランスを改善して、腸の粘膜を健康な状態にし、免疫力を高め、花粉症(アレルギー)の症状を抑える効果があるとされています。花粉症やその他のアレルギー症状のある人は、毎日、積極的に食べてほしい食品といえます。
ヨーグルトに含まれる『乳酸菌』は、花粉症の原因であるIgE抗体の産生を抑制する作用もあることから、花粉症に有効とされています。

花粉症の症状がある人と花粉症の症状がない人の腸内細菌を調べると、健康な人の方が「乳酸菌」や「ビフィズス菌」が多いという研究結果があります。
乳酸菌やビフィズス菌は善玉菌の代表格。多く含まれる食品というと、多くの方がヨーグルトを思い浮かべるかもしれません。ヨーグルトも発酵食品ですし、取り入れていただいても良いのですが、糖分や脂肪分の摂りすぎや冷えにつながる事もあるのでご注意を。

レンコン

縁起物食材として知られるレンコンは、ヨーグルトと共に摂取することで花粉症の症状を緩和させる効果があることが明らかにされています。
ヨーグルトとレンコンを3ヶ月間摂取してもらうという実験を埼玉医科大学と日本アレルギー応用研究所にて行ったところ、およそ81%の花粉症患者の症状が緩和したことが認められたのです。
これは、レンコンに含有されている成分がアレルギー症状を抑え、免疫機能に働きかけたことによって得られる効果なのだそうです。
レンコンによるアレルギー諸症状の緩和を目的とする場合、すりおろして使用すると体内に吸収されやすくなるので、レンコンを食べる際はすりおろして摂取するようにしましょう。

ニンニク・ニラ

ニンニクやニラに含まれている『アリシン』が免疫細胞である『NK細胞』を活性化し、アレルギー性の過剰な免疫反応が抑制され、IgE抗体の産出を抑制してくれます。その結果、花粉症の症状の緩和が期待できます。

梅干し

アレルギー症状を抑える市販薬には、ヒスタミンの働きを抑える、抗ヒスタミン剤が使用されています。梅は抗ヒスタミン剤と同じような働きを体内でしてくれます。動物実験によるヒスタミン抑制率は、抗ヒスタミン剤が87.9%で、梅肉エキスが57.3%でした。梅肉エキスは食品で、薬と違って副作用の心配がありませんので安心して摂取でき、効果が期待できます。

ポリフェノール

ポリフェノールには、抗酸化物質があり、毛細血管の強化や保護に有効で、活性酸素を抑制し血流を改善してくれます。また花粉症・アレルギーの原因といわれるヒスタミンなどの放出が抑制され、症状の緩和が期待されます。ポリフェノールが豊富に含まれている食べ物は、野菜や果物です。また野菜や果物はポリフェノールだけでなく、免疫機能を高めてくれるビタミンやミネラル、腸内環境を整えてくれる食物繊維が豊富に含まれますので、積極的に食べましょう。

EPA・DHA

魚に含まれる油のEPA・DHAには、抗炎症、抗アレルギー作用があります。積極的に魚を摂るように心がけましょう。魚を食べる機会が少なければ、α-リノレン酸の豊富な亜麻仁油やエゴマ油を摂りましょう。体内でEPA・DHAに変わります。

◯ 花粉症にオススメな飲み物5つ

ペパーミントティー

ペパーミントには、抗アレルギー作用がある「ミントポリフェノール」が含まれてあります。毎日飲み続けるとこの抗アレルギー作用が働きて目のかゆみや鼻づまりが少しずつ治まってきますよ~!
ちなみに、ペパーミントを選ぶ際は、生葉よりもドライの方が花粉症効果が発揮されるそうですよ。

ルイボスティー

南アフリカに伝わる健康茶であるルイボスティーも抗酸化作用のあるフラボノイドがたくさん含まれているので、花粉症やぜんそくなどアレルギー症状に効きます。
ほかにもカルシウムや鉄といった栄養素、イライラを和らげストレスを緩和してくれる効果、また美肌効果も期待されているので女性に大変人気です。

甜茶(てんちゃ)