肩甲上腕リズム【肩甲骨と上腕骨の関係性と働きについて】


◆ 肩関節の構造について

肩関節の運動はさまざまな筋肉の作用によって制御されていますが、その中でも最も重要な働きをするのが、 腱板( Rotator Cuff :回旋筋腱板)とよばれる筋群です。

◆ ローテータカフ 【回旋筋腱板】 ってなに?

棘上筋(きょくじょうきん) ・ 棘下筋(きょっかきん) ・ 肩甲下筋(けんこうかきん) ・ 小円筋(しょうえんきん) の4つの肩の回旋運動に関係する筋肉の総称になります。

◆ 肩関節の可動域

屈曲180度

外転180度

水平屈曲135度

水平伸展30度

◆ 肩関節ってなに?

肩甲骨 ・ 上腕骨 ・ 鎖骨 ・ 胸郭 で構成されている関節のことになります。

肩甲骨+上腕骨=肩甲上腕関節

肩甲骨+鎖骨=肩鎖関節

肩甲骨+胸郭=肩甲胸郭関節

胸郭+鎖骨=胸鎖関節

肩峰下関節は肩甲骨の肩峰もしくは鳥口突起付近と上腕骨で形成されていて第2肩関節と表現します。

◆ 肩甲上腕リズムとは?

1934年に五十肩の体操で有名なコッドマンが肩を外転する際に上腕骨だけでなく、肩甲骨も回旋運動をしていることを発見したことこの現象を上腕肩甲リズムと名付けました。1944年に他の先生によって研究され上腕骨と肩甲骨は2:1の割合で動くよ!ということが分かりました。

肩甲上腕リズムとは主に肩関節の外転時に働く肩甲骨と上腕骨の関係性のことをさします。

またこの際に鎖骨が肩甲骨をロックしてくれることで肩甲上腕リズムが成立します。

・外転30°以上の場合、上腕と肩甲骨が2:1の割で外転する。