昼寝の時間まで分刻みで指定…「ハリル」の指導方針が話題に


■見事ワールドカップ出場を決めたサッカー日本代表

サッカー日本代表は、6大会連続となるワールドカップ出場を決めた

埼玉スタジアムで行われたアジア最終予選B組第9戦でオーストラリアに2-0で快勝。

ポゼッション重視のパスサッカーに変貌を遂げたサッカルーズ(豪州代表の愛称)相手にハリルホジッチが下した決断は、敢えての「ポゼッション放棄」という戦術だった。

中央にはボールが収まる大迫勇也、両サイドにはドリブラー乾貴士とスピードスター浅野拓磨を配置。素人が見ても明確な「ショートカウンター狙い」の布陣を敷いてきた。

次のサウジアラビア戦も勝たなければいけない。完全な1位通過であったということを見せつけることも大切なこと

■見事な指揮を見せたハリル監督へ賞賛の声

ハリルホジッチ監督は今年6月、アジア王者としてコンフェデレーションズカップに出場したオーストラリア代表をロシアまで視察に行き、この日の「天王山」に向けて、入念に対策を練ってきた。

2年半で指揮官が植えつけてきたスタンダードを先鋭的に表現し、かつオーストラリアを苦しめるためのプランを遂行するには現メンバーでベストのチョイスだったと評価せざるをえない。

日本協会の田嶋幸三会長(59)も「ハリルホジッチ監督に、これからもチームを引っ張ってもらいたい」と全面支援を約束した。

■そんな評価を上げたハリルホジッチ監督だが、その細かい指導方針が話題に

ハリルホジッチ監督はピッチ内外で選手を徹底管理した。これまで指定時間内に済ませれば良かった朝食は午前9時、昼食は午後1時から全選手がそろって食べるように指示。

3月に行われた大分合宿でのエピソードです。

テーブルは従来の円卓から全員の顔が見える長机に変更した。基本的に外出禁止で、選手同士の部屋の行き来も制限。

同、大分合宿でのエピソードです。

これまでは誰かの部屋に行って話をしたり、ゲームをしたりなどと思い思いにリラックスしていたのだが、「その時間はしっかりと部屋で休むように」とここも管理の手が伸びている。

同、合宿でのエピソードです。

体脂肪率12%以下の厳命、長すぎるミーティング、国内組を見下すような言動に、ある主力選手が「代表に行きたくない」とこぼすほど

ハリルホジッチ監督が、体脂肪率を下がることを厳しく訴えるのは、すなわち、世界で通用するフィジカルを作りなさい、そういうトレーニングを各自が日常から続けなさいというメッセージ

■このように、選手にも厳しいが自分にも厳しいらしい

指揮官はスタッフにも、己にもムチをふるっている。ランニングでは監督自ら選手と一緒に走り、周回遅れになってもやめようとしない

日本サッカー協会になかった監督執務室を設けさせて毎日通い、協会関係者が「ほとんど病気」と驚くほど多くの映像に見入る。

前夜はシリアのオマーン戦を分析。寝不足になり、早朝の欧州CL決勝は「少し見て、寝てしまった」とまさかの寝落ち。忙しすぎてそる間もないのか、珍しく無精ひげをさすった。

W杯アジア最終予選イラク戦でのエピソードです。

■このハリルホジッチ監督の方針に対して色々な声が上がっている