・「月面探査レース」とは?
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March 23, 2016, Tokyo, Japan – A moon rover developed by a Japanese robot venture for the Google’s Lunar Xprize challenge is demonstrated for the media in Tokyo on Wednesday, March 23, 2016. Hakuto, … by 写真:Natsuki Sakai/アフロ
月面探査レース「Google Lunar XPRIZE」(GLXP)
Google Lunar X PRIZEは、非営利団体X PRIZE FoundationとスポンサーのGoogleが2007年にスタート。
レースには、宇宙ベンチャーのispace(アイスペース、東京都港区)などが中心となったチームHAKUTOを含む5チームが参加。
このレースでは、「ロケットの打ち上げ」「月面への着陸」「月面の探査」という3つの大きなミッションが発生する。
・課題は「映像を地球に送る」こと
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March 23, 2016, Tokyo, Japan – A moon rover developed by a Japanese robot venture for the Google’s Lunar Xprize challenge is demonstrated for the media in Tokyo on Wednesday, March 23, 2016. Hakuto, … by 写真:Natsuki Sakai/アフロ
同レースは、「月面に純民間開発の無人探査機を着陸させ、着陸地点から500m以上走行し、指定された高解像度の動画や静止画データを地球に送信する」というミッションの達成を目指すもの
映像を最も早く地球に届けたチームが賞金20億円余りを受け取ることになっています。
2番目のチームは500万ドルが贈られる
・そんな「月面探査レース」が未達成のまま終了へ
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The lunar robot SORATO on display during its naming ceremony at the National Museum of Emerging Science and Innovation (Miraikan) on February 21, 2017, Tokyo, Japan. SORATO is a lunar rover developed… by 写真:Rodrigo Reyes Marin/アフロ
「Google Lunar X PRIZE」を運営する米国の非営利財団は1月23日、期日の2018年3月31日までに月に到達できるチームはないと結論
3000万ドルの賞金を受け取る受賞者はいないと発表した。
主催者は企画の成果として、参加チームが合計9000万ドルの資金調達に成功したことや、新たな雇用を生み出したことなどを挙げ、「月に着陸することは非常に困難だったが、各チームが月を目指す際にはサポートしたい」などとしている。
・この結果に日本では?
・日本からはHAKUTOが挑戦していた
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HAKUTO project team leader Takeshi Hakamada speaks during the naming ceremony for the lunar robot SORATO at the National Museum of Emerging Science and Innovation (Miraikan) on February 21, 2017, Tok… by 写真:Rodrigo Reyes Marin/アフロ
HAKUTOはインドのTeamIndusが開発したランダーに相乗りする形で月面を目指していた
代表の袴田武史氏は?
「宇宙産業はいろんな失敗やエラーがこれからも出てくるが、一度の失敗で止まっては進めない。次のやり方を模索していくことが重要だと思う。それこそがHAKUTOがやろうとしていること。」
「失敗したいわけではないが、そのスタンスを忘れずに継続したい。今回も大きな山になるかもしれないが、必ず解決策を見つけてミッションを実現していく。サポートいただいた方々にも引き続きご支援をいただきたい」
最終的には、「Google Lunar XPRIZE」で培った知見を生かして、月の資源開発を進めることが目標だという。
月面探査レースは勝者なしで終わったけど、きっとどのチームもこれからも月に行くことは諦めないだろうし、特にHAKUTOの挑戦には期待してる。レース抜きにしても楽しみ。頑張ってほしい。
・今後も宇宙ビジネスは盛んになっていく