最悪では過労死の危険も!私生活を犠牲にしてまで働く「仕事中毒(ワーカ-ホリック)」の恐ろしさとは?


■仕事中毒とは

職業に、私生活の多くを犠牲にして打ち込んでいる状態で、まさに生活のすべてが仕事中心なっている様をさします。

■仕事中毒(ワーカホリック)の人たちが働きすぎる理由

(1)そもそも仕事自体が楽しくて、うれしくて、満足感を与えてくれるから。家庭を離れられるひとときだから

(2)仕事は家庭と異なり、なにが起こるかを予測でき、秩序があり、感情的に安定でき、冷静でいられる場所だから

(3)遊びの代償としての仕事だから。つまり、とても満足できる趣味があり、そうした余暇につぎ込むお金を稼ぐためにがんばっている

(4)環境がそうだから。自分の周囲がびっくりするくらい長時間働くため、長時間労働は当たり前だと感じてしまう

■ワーカホリックの特徴とは。仕事中毒になっている人たち

1.残業をしたがる

ワーカホリックな人は仕事をいったん止めるタイミングが分からず、仕事をし続けてしまう特徴があります。

そのため、他の人なら嫌がる残業をしたがるのです。

他の人がもう帰宅した後で、職場に残り仕事をしてしまいます。

ワーカホリックな人は、基本的な勤務時間よりも長く働いているため、ストレスや疲労を感じやすくなっています。

そのため、病気になってしまったり、慢性的に精神的に弱っていたりすることもあります。

そしてワーカホリックが原因で体調を崩し、仕事を辞めなければいけない事態になってしまうこともあります。

好きな仕事を長く楽しく続けるためにも、あなたも残業をし過ぎていないか、自分の仕事スタイルを見直してみましょう。

2.休日にも仕事をしている

ワーカホリックな人は、自分の仕事に費やせる時間はすべて仕事に使ってしまうところもあり、そのため休日にも仕事をしている、という特徴があります。

ワーカホリックな人も最初は「休日だから休まなければいけない」と頭では分かっています。

けれどだんだんと「来週にプレゼンがあるから、休日にその準備をしよう」「出張先での休日は、一人で寂しいから仕事をして時間を埋めよう」などちょっとした理由で休日に仕事を始めてしまいます。

そして徐々に休日が来るたびに仕事をするようになります。

ワーカホリックな人は上手く仕事とプライベートの切り替えができず、常に仕事のことを考えている状態になってしまうため、酷いストレスに悩まされていることも少なくありません。

3.誘いを断る理由が仕事

ワーカホリックな人は、友達や家族からの誘いがあっても仕事を理由に断ってしまうという特徴があります。

仕事が理由であれば「どんな用事も断っていい」と思ってしまっているところもあります。

友達や家族から「付き合い悪いな」「仕事ばかりでつまらない人だな」と思われてしまうこともあります。

ワーカホリックな人は、仕事のせいで大事にしなければいけない人間関係まで失ってしまうこともあります。

時が経つにつれて友達や家族からの誘いも減ってきてしまいます。

ワーカホリックになる前に、周りの人たちの大切さに気が付くことが重要です。

4.プライベートが充実していない

ワーカホリックな人はプライベートが充実していない、という特徴があります。

仕事ばかりしているために、プライベートに当てる時間がないのです。

他の人がアフターワークや休日に、友達と飲みに行ったり、合コンに行ったりしている時間がワーカホリックな人にはないのです。

新しい出会いや友達との距離が縮まることもなく、人間関係がどこか薄っぺらになってしまいます。

またワーカホリックな人は趣味もなく「仕事が趣味」な状態になってしまっています。

趣味がないため、他の人との趣味の話をすることもなく、人との会話は仕事の話に限られてしまいます。

プライベートを充実させることで、ワーカホリックな状態に陥らずに済むかもしれませんね。

5.仕事が原因で恋愛が上手くいかない

ワーカホリックな人は、仕事が原因で恋愛が上手くいかない、という特徴もあります。

ワーカホリックな人の中には長年恋人がいる人や、異性からのアプローチがあり、好きな人がいることだってあるでしょう。

けれど仕事に熱心になり過ぎているために、恋人とケンカになったり、時間を恋愛のために作らないことを相手に責められたりして、恋愛が上手くいかなくなってしまいます。

ワーカホリックな人は恋愛が長続きせず、結婚願望があってもなかなか結婚できないこともあります。

仕事が原因で恋愛が上手くいかないなんて悲しいですよね。

6.何にでも依存しやすい

ワーカホリックな人は、仕事に依存しているだけのように思うかもしれませんが、実は何にでも依存しやすい、という特徴があります。

仕事以外の時間は、家でずっとお酒を飲んでいたり、喫煙量が多かったり依存傾向があります。

また恋愛すると恋人に精神的に頼るようになったり、子供ができると、子供に付きっきりになってしまったり、人に依存してしまうこともあります。

ワーカホリックな人はその依存体質を治さなければ、周りの人に迷惑をかけたり、依存体質のせいで体調が崩れたり、大変な事態に陥ってしまうこともあります。

依存体質を改善するためには、ワーカホリックな体質をお医者さんなどの専門家に話すのも良いでしょう。

■体を酷使することに疑問を感じない

仕事中毒の特徴としては、長時間労働で体を酷使することに快感を感じる、いわばランナーズハイのような状態に陥っていることが挙げられます。

長時間労働が慢性化していることに疑問を感じて改善を試みることもなく、むしろ長く働くことで仕事をバリバリこなしている実感まで感じています。

また、仕事を長時間行うことで安堵にも似たような気持ちが沸きあがり、逆に仕事を早く切り上げたり休みを取ることに不安を感じることもあります。

■仕事中毒になっている? 大人のADHDとの関係

スマートフォンやノートパソコンで仕事を自宅に持ち帰るのが簡単になる中、仕事に熱中することと中毒になることの差は時として見分けにくくなっている。ノルウェーの大学の研究者はこのほど、真にワーカホリック(仕事中毒)といえる人の数を明らかにするため大規模調査を行った。

調査はノルウェーのベルゲン大学の研究者らが国内で仕事に就いている16~75歳を対象に行ったもの。回答があった1万6426人のデータを分析した。

各種の依存症の検査に用いられる診断基準を適用した結果、7.8%がワーカホリックに分類され得ることが判明した。こうした人々は罪悪感や不安感を軽減するため、趣味や運動に充てる時間を犠牲にして仕事をしていることになる。

調査チームを率いた臨床心理学者のセシリ・アンドレアッセン博士によれば、ワーカホリックの分野で多くの患者に共通する傾向を探った研究はこれまでなかったという。

注意欠陥・多動性障害(ADHD)との関連も明らかになった。ワーカホリックの人のうち32.7%がADHDの診断基準を満たしているという。一方、ワーカホリックでない人のうちでADHDの基準に当てはまる割合は12.7%にとどまる。

アンドレアッセン氏はADHDの人について、不注意や衝動性、過活動といった特徴を持つことが多いと指摘。こうした衝動性のため、先のことを考えずに多くの仕事を引き受けたり、実際には処理しきれないような量の仕事を抱えてしまうのではないかとの仮説を提示する。

米国では2011年の時点で、4~17歳の約11%がADHDの診断を受けており、患者数は増加基調にある。ただ、これまでADHDとの関連が明確に指摘されてきたのは子どもや思春期の患者で、大人の場合は見過ごされることが多かったという。

アンドレアッセン氏は、「ADHDは子どもに特有のもので成長と同時に解消されると考えられてきたため、大人のADHDに関する知識は少なかった」と指摘する。

大人でも仕事があまりに大変だと感じる場合にはADHDの恐れがあるという。自身の弱点を補うために週末や夜遅くまで働いている可能性があるほか、オフィスが静かな時間帯に働くのを好む例もあるようだ。

今回の研究ではワーカホリックと強迫性障害(OCD)の関連も判明。ワーカホリックと分類される人の約4分の1はOCDの診断基準を満たしていることが明らかになった。

不安感やうつ病との関連も指摘されている。ワーカホリックの人の約3分の1が不安にさいなまれる経験をしているほか、その8.9%はうつ病の診断基準を満たしている。

今回の研究では、依存症が飲酒やギャンブルのような行動だけに限られるものではないことが浮き彫りになった。ただ、あくまでノルウェーの人口の一部をサンプルとした研究であり、因果関係には言及していないことに注意が必要だ。

アンドレアッセン氏は今回の研究について、一定時点における断面図を切り取ったものであり、長期的な効果までは測定していないと強調。因果関係に関しては言及できないとしている。

またADHDの人については、非凡な才能に恵まれる場合もあり、仕事を極端な形で追求する傾向にあると指摘する。歴史上ではビジネスリーダーや芸術家などにこの種の傾向が見いだされるという。

■仕事中毒に気づいて!過労の行先は死…まずは倒れる前に自己判断

•休息していると不安になるからしない。忙しいのが自分に合っている。
•他人まかせより、自分でやるほうが良い。
•仕事を中断させられるのが大嫌い!
•高い目標がある。
•余裕を作るためがんばってるけれど、いつも余裕が無い。
•ストレスは多少感じているけれど、自分は大丈夫!

ワーカホリックの人は強迫観念的に働いています。なのに彼らは、自分が働き過ぎという自覚が低く、その弊害への認識が甘いのです。本人は健康を過信して働き続けます。行き過ぎると死の危険性があります。

最近、燃え尽き症候群が話題になり、うつ病への懸念が広まりました。そのため、ワーカホリックな人も、ストレス解消などに何かを行います。しかし、いつも頭は仕事でいっぱい。ストレス解消さえも義務化し、仕事の一部のようになっています。これでは効果がありません。

仕事中毒が引き起こす障害

•高血圧
•動脈硬化
•脳血管疾患
•虚血性心疾患
•急性心不全
•心身症
•うつ病
•燃え尽き症候群、など

■仕事中毒になりやすい性格

・思考・理論的

常に思考に頼るタイプ。データ重視。合理性。

・結果重視

結果が全て。白か黒か。

・几帳面

すべてきちんとこなす。必要以上。

・責任感が強い

最終的に自分がやればいい。

・自分に厳しい

自分を許せない。自分に甘えたくない。

・負けず嫌い

劣等感。

・強迫観念

ねばならない思考。

■仕事にあまりにも打ち込んでいる人々は、アルコール依存症になる危険性が高い。